教授挨拶 Message

 2022年7月より、口腔放射線医学分野と口腔放射線腫瘍学分野が統合し、歯科放射線診断・治療学分野(英語名Department of Dental Radiology & Radiation Oncology)として新たにスタートすることとなりました。口腔放射線医学分野は、1959年の歯科放射線学教室の開設に、口腔放射線腫瘍学分野は、2000年の分子診断・治療学分野の開設に端を発しています。歯科放射線学教室の時代から、口腔・顎顔面領域の放射線診断、口腔がんの放射線治療に関する臨床と研究、放射線生物学的研究が脈々と行われてきており、途中2000年4月の大学院重点化に伴い、放射線治療部門と放射線生物学研究部門が分野として独立する形となりましたが、その後も協力して教育、研究、診療が実施されてきました。2021年10月には、医学部と歯学部の附属病院が統合し東京医科歯科大学病院となって、放射線部が統合されました。続いて、歯系グランドデザインに基づく機構改革によって、関連分野の改編、統合計画が進み、口腔放射線医学分野と口腔放射線腫瘍学分野も統合することとなった次第です。

 これまで臨床では、歯学部附属病院という括りの中での活動が中心でしたが、これからは、東京医科歯科大学病院の中で、如何に我々のプレゼンスを示せるかが重要となってきます。2022年4月から本学は、指定国立大学法人となり、3つの研究の柱の1つとして、口腔科学が掲げられました。その中で、口腔がんに関する放射線診断、放射線治療、放射線生物学的研究において貢献することが、我々の1つの使命と考えています。現在、Ra-224を用いたα線源による全く新しい小線源治療の開発に関するイスラエルとの国際共同研究が進行中です。また、国際卓越研究大学への指定を睨んで、東京工業大学との統合も決まり、東工大の先生方との共同研究による新たな展開に期待をしているところです。

 このように、大きく変貌している大学や社会の中で、少ない資源を有効に活用しながら、如何に歯科放射線としての真価を発揮し、世界に発信できる存在になれるかが問われています。それを実現すべく、分野一丸となって邁進する所存です。

教授 三浦 雅彦

歯科放射線診断・治療学分野
教授 三浦 雅彦